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kudo-presenter-lens-library

§0 このスキルの正体

「提案資料・講演資料をつくる」動詞群3の辞書型孫スキル。親kudo-proposal-deckがデッキ全体の構成・編集・作成を担うのに対し、本スキルは外部プレゼンター16名のレンズを提供する。「あの人ならどう語るか」の視点でデッキのナラティブ骨格を再考・磨き上げるための参照資源。

目的語: プレゼン(ナラティブ骨格+スライドタクティクス)のレンズ辞書

親子関係: - 親:kudo-proposal-deck(デッキ全体の構成・編集・作成) - 兄弟(子スキル):kudo-briefing(オリエン/ブリーフィング設計)/kudo-schedule-budget(スケジュール&予算スライド生成) - 自分(辞書型孫):本スキル

やること: - 16名のプレゼンターのナラティブ骨格・スライドタクティクスを参照する - 「別アングルならどう語るか」の反証レンズを提供する - Canon外論点(プレゼンの魅せ方・ナラティブ技法)を補強する - ナラティブ完走原則(P1-P4)で要素つまみ食いを防ぐ

やらないこと: - デッキ全体の構成作業そのもの(kudo-proposal-deckの担当) - 言葉・コピーの磨き上げ(kudo-writingの担当) - ビジュアル・グラフィックの設計(kudo-designer-lens-libraryの担当) - 戦略そのものの組み立て(kudo-strategy-houshinの担当)


§0.1 Canonとの関係(最重要・起動前必読)

プレゼンは多くの場合、工藤Canon(メソッド本)が直接扱う中心領域ではない。Canonは「ブランドをどう定義するか/市場をどう創るか/OS性をどう設計するか」を扱うが、「そのブランド戦略をどう相手に伝えるか」は周辺領域である。

ゆえに本スキルの大部分はlens一次・Canon補助で運用する。ただし以下の局面ではCanonが一次に入る:

Canon領域(Canon一次・lens補助): - 二項融解論法をプレゼンで使う場合 → kudo-binary-fusion を一次参照 - プレゼンの「コアメッセージ」が記憶の箱/市場創造/OS性に触れる場合 → Canon一次 - クライアント提案で工藤の思想そのものを語る場合 → Canon一次

Canon外領域(lens一次で積極活用OK): - ナラティブ骨格(3幕構成/起承転結/SCQA/ピラミッド等)の選択 - スライドレベルのタクティクス(余白/文字サイズ/図解/データ可視化) - プレゼンの「熱量」の出し方(カリスマ型 vs 論理型 vs 詩的型) - 説得の技法(ストーリーテリング/対比/繰り返し/驚き) - ビジョンの語り方(数字の跳躍/時間軸の操作/スケール感)

判別フロー: 1. 扱うコアメッセージが Canon領域か → Yes:Canon一次、lens補助/No:2へ 2. ナラティブ骨格選択の段階か → Yes:lens一次/No:3へ 3. スライドタクティクスの詰めか → Yes:lens一次/No:親(proposal-deck)に戻る

工藤さん自身はレンズ辞書に含めない: 工藤のプレゼン手法は kudo-proposal-deck 本体および kudo-binary-fusion 等のCanon系スキルに記述されている。レンズ辞書に入れるとCanon一次ソースとの二重化が起き、更新追従に齟齬が出るため、辞書には含めない。


§0.2 自己停止プロトコル(プレゼン版/ナラティブ完走原則)

プレゼンのコアはナラティブの一貫性にある。物語の骨格(3幕構成/起承転結/SCQA/ピラミッド等)をつまみ食いすると、聴き手が物語を追えなくなり、どれだけスライドが美しくても伝わらない。

ただし、戦略(kudo-strategist-lens-libraryの完走原則)とは異なり、プレゼンには二層構造がある:

  • 第1層=ナラティブ骨格(マクロ構造):全体の物語がどう進むか
  • 第2層=スライドタクティクス(ミクロ装飾):個別スライドの見せ方

第1層は完走原則(1つを貫く)、第2層は他レンズ参照OK、というハイブリッド運用をとる。

プロトコル P1-P4

ステップ 内容 判断基準
P1 ナラティブ指名 1人のレンズからナラティブ骨格を選ぶ 案件の性質(感情重視/論理重視/ビジョン重視)と合う1人を指名
P2 ナラティブ完走 指名したレンズの骨格構造の全要素を満たす 途中で他骨格の要素(例:Nancyの3幕にピラミッドのSCQAを混ぜる等)を混ぜない
P3 スライドタクティクス補強 個別スライドの工夫は他レンズから学んでOK 骨格を壊さない範囲で、データ可視化はTufte・引き算はReynolds・表紙はJobsといった借用は許される
P4 複数ナラティブ案の比較(オプション) 骨格Aで1本・骨格Bで1本作り、完成案同士を比較 中盤で要素レベル比較は禁止。完走した案同士を最終比較する

違反時の定型応答(3パターン)

パターン1:ナラティブ骨格のキメラ化を検出したとき

「この構成、Nancy Duarteの3幕構成(現状→理想→行動)とBarbara Mintoのピラミッド構造(結論→論拠)が混在しており、聴き手がどの物語を追えばいいか迷います。P1に戻ってナラティブ骨格を1つ指名し直すか、P4で骨格Aと骨格Bの完成案を別々に作って比較しましょう。」

パターン2:ナラティブ骨格の要素スキップを検出したとき

「このデッキはDuarteの3幕構成を採用していますが、第1幕(現状の痛み)が弱く、第2幕(理想への跳躍)と第3幕(行動への呼びかけ)だけで構成されています。物語の骨格が崩れているので、P2に戻って第1幕を満たしましょう。」

パターン3:スライドタクティクスとナラティブ骨格の混同を検出したとき

「Tuftsのデータ可視化原則とGarr Reynoldsの引き算原則は、どちらも第2層(スライドタクティクス)の話です。それらを混在させること自体はP3の範疇でOKです。問題は第1層のナラティブ骨格が誰のものか、です。まずP1でナラティブの指名を確定させましょう。」


§0.3 レンズの使い方

標準ワークフロー(kudo-proposal-deckからの呼び出し)

Step 1:proposal-deckで全体構成を仮置きkudo-proposal-deckの標準プロセスでデッキの骨子を仮組みする。

Step 2:案件性質の診断 そのプレゼンは以下のどのタイプか: - 感情共感型(ブランド刷新/社会課題/パーパス提案) - 論理説得型(戦略提案/M&A/組織改革) - ビジョン鼓舞型(中期計画/創業宣言/カンファレンス基調講演) - 審美浸透型(デザイン/ブランドKV/表現提案) - データ立証型(リサーチ報告/メトリクス振り返り/市場分析)

Step 3:レンズ指名(P1) 診断結果に応じて本スキル§1から1名を指名。§2のガイドライン表を参照。

Step 4:ナラティブ完走(P2) 指名レンズの骨格構造の全要素を満たす。途中で他骨格を混ぜない。

Step 5:スライドタクティクス補強(P3) 個別スライドの見せ方は他レンズから借用してOK。

Step 6:完成案の反証・比較(P4/オプション) 別レンズで1本作って比較、もしくは本スキル§3のCanon整合チェックを通す。

Step 7:proposal-deckに戻す 完成したナラティブをproposal-deckの本体プロセスに戻して仕上げる。


§1.1 日本クリエイティブCD/デザイナー型 5名

日本の広告・デザイン業界を代表するCD/デザイナーで、プレゼンそのものが「作品」として機能している人々。強い視覚集約・余白の使い方・コア1ワード主義が特徴。

1. 佐藤可士和(Kashiwa Sato)

正体: 日本のブランディング・アートディレクションの代表格。ユニクロ/楽天/Tポイント/今治タオル/セブン-イレブン等を手がける。

中核フレームワーク: - 1枚集約主義:プレゼンの核は「1枚の絵」に集約する。デッキの他のスライドはその1枚の補強に過ぎない - コア1ワード:プロジェクト全体を1語で定義する(例:ユニクロ=「部品としての服」) - 整理の技術:複雑な状況を「情報の整理」として解く。プレゼンは整理の到達点の提示

主要著書・代表プレゼン:

作品/案件 担当
ユニクロ・ブランディング 2006〜 ブランド再定義プレゼン(部品としての服)
楽天ロゴ刷新 2014 グローバル統一プレゼン
『佐藤可士和の超整理術』 2007 日本経済新聞出版
『佐藤可士和の打ち合わせ』 2014 ダイヤモンド社
今治タオル・ブランディング 2006〜 地域ブランド再定義

kudo-proposal-deckとの接続: - 表紙1枚でプロジェクト全体を伝える技法 → 提案資料の「表紙+冒頭1ページ」設計 - 整理の到達点を示すプレゼン構造 → 複雑案件の「1枚絵化」に有効

Canonとの関係: - Canon補助:記憶の箱の「形状」を1枚絵にする発想は近い - 注意:可士和は「整理」、Canonは「創造」が主軸。混同しない

完走時の典型ナラティブ構造:

複雑な現状 → 整理による1枚絵 → その1枚が示すコア1ワード → 1ワードから全施策が派生する(整理型・収束型ナラティブ)

キメラ化注意: 可士和の「1枚集約」とDuarteの「3幕構成」は別の骨格。混ぜると「3幕あるのに1枚で終わる」という不整合が生じる。


2. 水野学(Manabu Mizuno)

正体: good design company代表。くまモン/相鉄/中川政七商店/THE SHOP/茅乃舎等のブランディング・デザインを手がける。

中核フレームワーク: - センス論:「センスは知識からはじまる」。プレゼンは「圧倒的に深い理解」の表出である - 論理×情緒の両輪:論理だけでも情緒だけでも勝てない。プレゼンは両方が必要 - 普通の定義:「普通とは何か」を定義した上で、そこからの差分を語る

主要著書・代表プレゼン:

作品/案件 出版/担当
『センスは知識からはじまる』 2014 朝日新聞出版
『「売る」から、「売れる」へ』 2016 朝日新聞出版
くまモン・ブランディング 2011〜 熊本県PR
相鉄・デザインブランドアッププロジェクト 2018 相模鉄道の全体ブランディング

kudo-proposal-deckとの接続: - プレゼン前夜の「圧倒的な下調べ」を前提にした構造 → kudo-briefingとの親和性 - 「普通」の定義から始めるプレゼン → リブランディング案件の冒頭設計

Canonとの関係: - Canon補助:センス論はkudo-writingkudo-designer-lens-libraryの「型を知る→型を破る」と共鳴 - Canon外:プレゼン独自の「深い理解を見せる」技法は本スキルで扱う

完走時の典型ナラティブ構造:

「この業界の普通はこうです」→「ただし普通の中にも変化の兆しがある」→「深く見ればこういう構造が見える」→「我々の提案はこの深い理解から生まれた」(深化型ナラティブ)

キメラ化注意: 水野の「普通から始める」構造と、Jobs型の「世界を変える宣言」は水と油。どちらか一方を貫く。


3. 太刀川英輔(Eisuke Tachikawa / NOSIGNER)

正体: NOSIGNER代表、進化思考提唱者。東京2020パラリンピック/PANDAID/OLIVE等、社会デザイン領域で活動。

中核フレームワーク: - 進化思考:変異×適応のループで発想を展開する構造 - 構造の可視化:複雑系を1枚の絵解き(ダイアグラム)で示す - プロジェクトを「進化系統樹」として示す:現状→派生→選択→次世代、の流れ

主要著書・代表プレゼン:

作品/案件 出版/担当
『進化思考』 2021 海士の風
PANDAID(コロナ禍の情報デザイン) 2020 NOSIGNER主導
OLIVE(震災時の生活情報デザイン) 2011 3.11発災直後
東京都港区「みなと区民みんなの防災プロジェクト」 2020 防災デザイン

kudo-proposal-deckとの接続: - 複雑な課題構造を1枚のダイアグラムで示す → 戦略提案の「全体像ページ」設計 - 進化系統樹のナラティブ → ブランド拡張やシリーズ展開のプレゼン

Canonとの関係: - Canon補助:進化思考の「変異×適応」はkudo-binary-fusionの二項融解と構造的に類似 - Canon一次:市場創造のプレゼンでは本スキルより先にCanonの市場創造論を参照

完走時の典型ナラティブ構造:

現状の構造を1枚絵で提示 → 環境変化(変異圧力)の定義 → 複数の進化分岐の提示 → 我々が選ぶ分岐=提案(進化系統樹ナラティブ)

キメラ化注意: 太刀川の「進化分岐」と可士和の「1枚集約」は似て非なる骨格。前者は分岐を残す、後者は1点に収束する。混ぜると構造が曖昧になる。


4. 佐藤オオキ(Oki Sato / nendo)

正体: nendo代表。家具・プロダクト・空間・ブランディングを手がける世界的デザイナー。

中核フレームワーク: - 概念図解:プレゼンで「言葉より絵」。コンセプトを絵(spatial metaphor)で語る - 小さな違和感のストックから発想:日常の「あれ?」を集めてプレゼン化する - スケール変換:大きな課題を身近な比喩に、小さなヒントを壮大なビジョンに変換

主要著書・代表プレゼン:

作品/案件 出版/担当
『デザインの梱包』 2012 美術出版社
スターバックスリザーブロースタリー東京 2019 空間デザイン
ロッテ・ブランディング 2019〜 全体ブランディング
ポーランド・ヴロツワフ駅リノベーション 2020 空間デザイン

kudo-proposal-deckとの接続: - コンセプトを「絵」で語るプレゼン → 言語が弱いクライアントへの提案に強い - 違和感ストックからの発想プロセス公開 → 講演資料・書籍企画書

Canonとの関係: - Canon補助:kudo-designer-lens-libraryにも収録されるが、こちらは「プレゼン技法」として別角度から参照 - Canon外:概念図解の手法はCanonが直接扱わない領域

完走時の典型ナラティブ構造:

日常の小さな違和感の提示 → その違和感が示すメタ課題 → 概念図解による解決案の提示 → 実装例の美しさ(違和感→発想→実装型ナラティブ)

キメラ化注意: 佐藤オオキの「違和感スタート」とMintoの「結論スタート」は真逆。冒頭で物語の方向が決まるので、混ぜると迷子になる。


5. 原研哉(Kenya Hara)

正体: 日本デザインセンター代表、無印良品アートディレクター、武蔵野美術大学教授。

中核フレームワーク: - エンプティネス(空):プレゼンでは言葉と図を引き算する。余白が意味を生む - 白の思想:何も主張しないことで、受け手が自分の意味を投影できる - 日本の美意識としての「間」:間・余韻・省略をプレゼン構造に組み込む

主要著書・代表プレゼン:

作品/案件 出版/担当
『白』 2008 中央公論新社
『日本のデザイン』 2011 岩波書店
無印良品「地平線」広告 2003 全体ディレクション
HOUSE VISION 2013〜 展覧会・プレゼン

kudo-proposal-deckとの接続: - 余白の多いスライド設計 → 美意識重視のクライアントへのデッキ - 「語らない」「委ねる」プレゼン構造 → 抽象的ビジョン提案

Canonとの関係: - Canon補助:「余白」は記憶の箱の「容量」思想と相性がいい - Canon外:美意識としての引き算は本スキル独自の領域

完走時の典型ナラティブ構造:

抽象的な大きな概念の提示 → その概念が示唆する「空」→ 空を満たす受け手の想像 → 提案が空に投影される(余韻型ナラティブ)

キメラ化注意: 原研哉の「語らない」構造と孫正義の「数字で叩き込む」構造は完全に逆。どちらか片方を完走する。


§1.2 海外プレゼン理論家 5名

プレゼンを「理論」として体系化した世界的な論者たち。ナラティブ骨格の選択肢を広げ、論理的な設計根拠を提供する。

6. Nancy Duarte(ナンシー・デュアルテ)

正体: Duarte, Inc. CEO。Al GoreのPPTを作りアカデミー賞受賞作品化。TED講演者のコーチング多数。

中核フレームワーク: - 3幕構成:第1幕(現状の痛み)→ 第2幕(理想への跳躍)→ 第3幕(新しい至福) - S字カーブ/Sparkline:「現状」と「理想」の往復運動でテンションを高める - 対比の技法:「今こうなっている/本来こうあるべき」の繰り返し

主要著書・代表プレゼン:

作品/案件 出版
『slide:ology』 2008 O'Reilly Media
『Resonate』 2010 Wiley
『HBR Guide to Persuasive Presentations』 2012 Harvard Business Review Press
TED講演「The secret structure of great talks」 2011 TEDxEast

kudo-proposal-deckとの接続: - 3幕構成はデッキの標準骨格として最も汎用性が高い → 戦略提案・ブランド提案・企画書 - 対比の技法はkudo-strategy-houshinの作法2(対比フォーマット)と完全に共鳴

Canonとの関係: - Canon補助:二項融解論法の叙述化手法として使える - Canon外:Sparkline/S字カーブは本スキル独自の領域

完走時の典型ナラティブ構造:

「今こうなっている(第1幕)」→「でも本来はこうあるべきだ(第2幕)」→「だから新しい世界を創ろう(第3幕)」/全体を通じて「現状 vs 理想」の対比を繰り返す(3幕対比型ナラティブ)

キメラ化注意: Duarteの3幕構成はMintoのピラミッドと対極。前者は感情の往復、後者は論理の階層。混ぜると聴き手が「今どこにいるか」を見失う。


7. Garr Reynolds(ガー・レイノルズ)

正体: プレゼンデザインの世界的論者。関西外国語大学准教授。Apple在籍経験あり。

中核フレームワーク: - Presentation Zen:禅的美意識でプレゼンを設計。引き算の技法 - 1スライド1メッセージ:複数メッセージを1枚に詰め込まない - シンプリシティ:視覚的ノイズを徹底的に排除する

主要著書・代表プレゼン:

作品/案件 出版
『Presentation Zen』 2008 New Riders
『Presentation Zen Design』 2009 New Riders
『The Naked Presenter』 2011 New Riders

kudo-proposal-deckとの接続: - 1スライド1メッセージはデッキの普遍的原則 → スライドタクティクスの基準として常時参照 - 引き算の美意識は原研哉と共鳴

Canonとの関係: - Canon補助:記憶の箱の「覚えられる容量」と1スライド1メッセージは親和的

完走時の典型ナラティブ構造:

1メッセージのスライドを連続させ、全体を通じて感情の波を作る。各スライドは引き算され、余白が聴き手の想像を誘う(シンプリシティ連鎖型ナラティブ)

キメラ化注意: Reynoldsの「1スライド1メッセージ」とTufteの「情報密度の最大化」は思想が逆。同じデッキ内で混ぜると統一感が崩れる。


8. Chip & Dan Heath(チップ&ダン・ヒース兄弟)

正体: Chip=Stanford大学教授、Dan=Duke大学CASE所属。メッセージ粘着性の研究者。

中核フレームワーク: - SUCCES原則:Simple(単純)/Unexpected(意外性)/Concrete(具体性)/Credible(信頼性)/Emotional(感情)/Stories(物語) - 粘り気のメッセージ:記憶に残り・伝播するメッセージの6条件 - 好奇心のGap:既知と未知の間隙を作って注意を引く

主要著書・代表プレゼン:

作品/案件 出版
『Made to Stick』 2007 Random House
『Switch』 2010 Broadway Books
『Decisive』 2013 Crown Business

kudo-proposal-deckとの接続: - コアメッセージの設計チェックリストとして使える → ほぼすべてのデッキで参照可能 - 表紙のキャッチとコア提案フレーズの強度チェックに有効

Canonとの関係: - Canon補助:記憶の箱に貼る言葉の粘着性基準として使える - kudo-writingと重複するが、Heath兄弟はプレゼンメッセージ特化

完走時の典型ナラティブ構造:

単純化された核(Simple)→ 意外な事実(Unexpected)→ 具体的な例(Concrete)→ 信頼性の根拠(Credible)→ 感情的な共鳴(Emotional)→ 物語による統合(Stories)(SUCCES連鎖型ナラティブ)

キメラ化注意: SUCCESは6要素すべてを埋める原則。一部だけ使うと粘着性が落ちる。完走原則を厳格に適用する。


9. Carmine Gallo(カーマイン・ガロ)

正体: コミュニケーションコーチ、ジャーナリスト。Steve Jobs/TED/著名CEOのプレゼンを分析。

中核フレームワーク: - 3の法則:人間は3つまでしか一度に記憶できない。プレゼンは常に「3つの◯◯」で構造化 - TED型18分構造:冒頭の掴み/3つの要点/感情的クロージング - Jobsの演出技法:アンチヴィラン(敵の設定)/アントゴニスト/ワンモアシング

主要著書・代表プレゼン:

作品/案件 出版
『The Presentation Secrets of Steve Jobs』 2009 McGraw-Hill
『Talk Like TED』 2014 St. Martin's Press
『The Storyteller's Secret』 2016 St. Martin's Press

kudo-proposal-deckとの接続: - 3の法則は提案の構造化に汎用的 → 目次・結論・アクションの「3点」構造に常時適用可能 - TED型18分構造は講演資料の標準テンプレート

Canonとの関係: - Canon補助:記憶の箱の「記憶容量」と3の法則は構造的に共鳴 - Canon外:Jobs演出技法は本スキル独自の領域

完走時の典型ナラティブ構造:

冒頭の強い掴み(1-3分)→ 3つの要点(各5分前後)→ 感情的クロージング(1-3分)/要所でワンモアシングを挿入(TED型3要点ナラティブ)

キメラ化注意: Galloの「3点構造」とMintoのピラミッド(頂点→複数論拠)は似て非なる。前者は3点並列、後者は階層収束。混ぜるとMECEが崩れる。


10. Edward Tufte(エドワード・タフティ)

正体: Yale大学名誉教授。情報デザイン・データ可視化の世界的権威。

中核フレームワーク: - 情報密度の最大化:1つのスライドから最大の情報を引き出す - Chartjunk排除:装飾のためのグラフ装飾を徹底的に排除 - Small multiples:比較のための小さな図版を並べる技法 - Data-ink ratio:インクの大部分はデータを示すために使う

主要著書・代表プレゼン:

作品/案件 出版
『The Visual Display of Quantitative Information』 1983 Graphics Press
『Envisioning Information』 1990 Graphics Press
『Beautiful Evidence』 2006 Graphics Press
『The Cognitive Style of PowerPoint』 2003 Graphics Press(PPT批判)

kudo-proposal-deckとの接続: - データ立証型プレゼン(メトリクスレビュー/市場分析)のスライド設計 - 第2層スライドタクティクスでは最強クラスの参照レンズ

Canonとの関係: - Canon外:本スキル独自の領域(データ可視化はCanonが直接扱わない) - 注意:Tufteは「PowerPoint批判論者」でもあるため、スライド多用カルチャー自体を再考する視点も提供

完走時の典型ナラティブ構造:

精密なデータ1枚(Small multiplesで複数並列)→ パターン発見→ 仮説提示→ さらなる証拠→ 結論(データ密度型ナラティブ)

キメラ化注意: TufteとReynoldsは思想が逆。前者は情報密度、後者は引き算。同じデッキ内でどちらを基調にするかを決める。


§1.3 論理構造コンサル型 3名

戦略コンサル出身/系統の論者で、ロジカルなデッキ構造の設計を体系化。

11. Barbara Minto(バーバラ・ミント)

正体: McKinsey初の女性コンサルタント。The Pyramid Principleの提唱者。

中核フレームワーク: - ピラミッド原則:結論を頂点に、その下に論拠を階層化する - SCQA構造:Situation(状況)→ Complication(複雑化)→ Question(問い)→ Answer(答え)で冒頭を構成 - MECE:論拠は漏れなくダブりなく

主要著書・代表プレゼン:

作品/案件 出版
『The Pyramid Principle』 1987 Minto International
『The Minto Pyramid Principle』 2003 邦訳『考える技術・書く技術』ダイヤモンド社

kudo-proposal-deckとの接続: - 論理説得型プレゼンの標準骨格 → 戦略提案・組織改革・M&A提案 - SCQA構造は冒頭3-5スライドの設計テンプレート

Canonとの関係: - Canon補助:戦略提案のロジック構造化ツールとして使える - Canon外:論理構造そのものはCanonが直接扱わない領域

完走時の典型ナラティブ構造:

状況確認(Situation)→ 複雑化の提示(Complication)→ 問いの明示(Question)→ 結論(Answer/頂点)→ 3つの論拠(階層)→ 各論拠の詳細(さらに階層)(ピラミッド型ナラティブ)

キメラ化注意: Mintoの「結論先出し」とDuarteの「3幕感情」は物語の進み方が真逆。前者は論理階層、後者は感情波形。混ぜると論理が崩れるか感情が死ぬ。


12. 内田和成(Kazunari Uchida)

正体: 早稲田大学名誉教授、元BCG日本代表。仮説思考・論点思考の体系化者。

中核フレームワーク: - 仮説思考:情報収集の前に仮説を立てる。プレゼンは仮説検証の軌跡として構造化 - 論点思考:解くべき論点を先に決める。その論点がプレゼンの骨格 - BCG型ロジック:結論先出し+3論拠の日本語ローカライズ

主要著書・代表プレゼン:

作品/案件 出版
『仮説思考』 2006 東洋経済新報社
『論点思考』 2010 東洋経済新報社
『右脳思考』 2018 東洋経済新報社

kudo-proposal-deckとの接続: - 仮説スタートのプレゼン構造 → クライアント初回提案の骨格 - 論点思考はオリエン分析(kudo-briefing)と直結

Canonとの関係: - Canon補助:論点の立て方はkudo-mitateと共鳴する - Canon外:仮説思考のプレゼン展開は本スキル独自

完走時の典型ナラティブ構造:

論点の明示 → 仮説の提示 → 検証プロセス → 検証結果 → 結論/次の論点(仮説検証型ナラティブ)

キメラ化注意: 内田の「仮説先行」とMintoの「結論先行」は似ているが、前者は仮説(未検証)、後者は結論(検証済)。混ぜると聴き手が何を信じればいいか迷う。


13. 大前研一(Kenichi Ohmae)

正体: 経営コンサルタント、元McKinsey日本代表、BBT大学学長。

中核フレームワーク: - 問題解決の3C:Customer/Competitor/Companyの3角で現状を把握 - 1枚絵化:複雑な経営課題を1枚のフレームワーク図に集約 - 課題定義→オプション提示→推奨案の3段構造

主要著書・代表プレゼン:

作品/案件 出版
『企業参謀』 1975 プレジデント社
『The Mind of the Strategist』 1982 McGraw-Hill
『平成維新』『低欲望社会』他多数 - -

kudo-proposal-deckとの接続: - 3Cフレームの冒頭配置 → 経営系プレゼンの標準テンプレート - 1枚絵による現状整理 → 可士和の1枚集約と合わせて使える

Canonとの関係: - Canon補助:経営戦略の共通言語として有用 - 注意:3Cはフレームワークとして強力だが、枠に収まらない論点を捨てるリスクがあるため、Canon(特にkudo-mitateの動作3「本当の敵」)でチェックを入れる

完走時の典型ナラティブ構造:

3Cによる現状分析 → 課題の定義 → 複数オプションの提示 → 推奨案の選択 → 実行計画(経営参謀型ナラティブ)

キメラ化注意: 大前の「3Cスタート」と太刀川の「進化系統樹スタート」はスタート地点が異なる。前者は分析、後者は発想。混ぜると冒頭が二重化する。


§1.4 ビジョン・カリスマ型 3名

理論でも論理でもなく、「熱量」でプレゼンを成立させる人々。大きなビジョンの語り方、時間軸の操作、数字の跳躍を学ぶ。

14. Steve Jobs(スティーブ・ジョブズ)

正体: Apple共同創業者、元CEO。プレゼンの神格化された存在。

中核フレームワーク: - Apple keynote構造:掴み→アンチヴィラン(敵の設定)→3つのメッセージ→製品発表→「One more thing...」 - Reality Distortion Field:現実を歪めるほどのビジョン提示 - Think Different:常識への反逆としてのブランド思想

主要著書・代表プレゼン:

作品/案件 内容
iPhone発表基調講演 2007 Macworld San Francisco
iPad発表基調講演 2010 「Magical and Revolutionary」
Stanford大学卒業式スピーチ 2005 「Stay hungry, stay foolish」
1984 Macintosh Commercial 1984 反IBMのビジョン提示

kudo-proposal-deckとの接続: - 製品発表・ローンチ提案の骨格 → 新規事業・新ブランドの発表デッキ - アンチヴィランの設定はkudo-mitateの「本当の敵」と共鳴

Canonとの関係: - Canon補助:市場創造のプレゼンとしては最強の参照。ただしJobsの模倣は危険(本人の熱量が前提) - Canon一次:市場創造の思想そのものはCanonを参照

完走時の典型ナラティブ構造:

掴み(1-2分)→ アンチヴィランの設定(業界の問題)→ 我々の解決思想(3つの柱)→ 製品の発表→ 「One more thing...」(Apple keynote型ナラティブ)

キメラ化注意: Jobsのカリスマ型構造は、Mintoの論理構造とは物語の進み方が逆。論理型クライアントに対しては、Jobsの骨格をそのまま使うと「熱いが根拠が薄い」と受け取られる。


15. 孫正義(Masayoshi Son)

正体: ソフトバンクグループ創業者、会長兼社長。

中核フレームワーク: - 300年ビジョン:時間軸を大きく取る(30年・300年単位でビジョンを語る) - 桁違いの数字:兆・京・垓といったスケールで議論を展開 - 極端な対比:「今」と「遠い未来」の落差を見せる - 情報革命・群戦略:複数の賭けで未来に張る構造

主要著書・代表プレゼン:

作品/案件 内容
ソフトバンク新30年ビジョン 2010 300年ビジョン発表
Vision Fund設立プレゼン 2017 10兆円ファンドの正当化
『孫正義 300年王国への野望』 2017 杉本貴司(日経BP)

kudo-proposal-deckとの接続: - 中期計画・創業宣言・ファンド募集などの「長期ビジョン型」デッキ - 数字の跳躍による説得技法は中期経営計画の振り付けに有効

Canonとの関係: - Canon外:時間軸の操作・数字の跳躍はCanonが直接扱わない領域 - 注意:孫正義の骨格は「事実の積み上げ」ではなく「ビジョンの浸透」。使い方を誤ると「数字だけの威圧」になる

完走時の典型ナラティブ構造:

現状の小ささ/制約の提示 → 30年後・300年後のビジョン → 桁違いの数字での証明 → 実行のための群戦略(ビジョン浸透型ナラティブ)

キメラ化注意: 孫正義の「300年ビジョン」型と、Tufteの「データ精密型」は時間軸とエビデンスの扱いが真逆。前者は跳躍、後者は精密。混ぜるとどちらも壊れる。


16. 山口周(Shu Yamaguchi)

正体: 独立研究者、著作家、パブリックスピーカー。コーン・フェリー/電通/BCG等を経て独立。

中核フレームワーク: - 戦略×美意識:論理・分析の限界と、美意識・直観の重要性 - ニュータイプの時代:過去の成功パターンから未来型への転換 - 知的熱量:教養・読書・哲学を背景にしたプレゼン - 問題解決型から課題設定型へ:与えられた問題を解く時代は終わった

主要著書・代表プレゼン:

作品/案件 出版
『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』 2017 光文社新書
『ニュータイプの時代』 2019 ダイヤモンド社
『ビジネスの未来』 2020 プレジデント社

kudo-proposal-deckとの接続: - 経営層・知識層向けプレゼンの振り付け → パーパス提案・長期ビジョン - 教養的引用による説得 → 講演資料・書籍企画書

Canonとの関係: - Canon補助:美意識論はkudo-writingの格調高い文体と共鳴 - Canon外:知的熱量の演出手法は本スキル独自

完走時の典型ナラティブ構造:

時代認識(時代がこう変わっている)→ 過去の成功パターンの限界 → 新しいパターン(ニュータイプ)の提示 → 哲学的・教養的裏付け → 具体的な行動指針(時代認識→転換型ナラティブ)

キメラ化注意: 山口の「時代認識スタート」と可士和の「整理スタート」は冒頭の性質が異なる。前者はマクロ潮流、後者はミクロ具体。混ぜると議論の抽象度が振動する。


17. FUJI(フジ)— 2026-04-24追加

正体: Presentation Designer。Microsoft MVP for PowerPoint。『刺さるプレゼン全書』著者。Claude Design早期アクセスで日本人として最速レビューを公開(note)。日本のパワポ実務家レンズカテゴリを埋める新規枠。

中核フレームワーク: - 「刺さる」基準のデザイン判断:見る人の脳内にどう残るかを起点に決める - PowerPoint の機能を完全に使いこなす美意識:Microsoft MVP として PPTX のネイティブ機能(Slide Master/Theme Colors/SmartArt/アニメーション)を最大限活用した美意識実装 - AI生成スライドの審美評価の第一人者:Claude Design/Gamma/Beautiful.ai 等を日本語で最速レビュー。AI生成の「届かないポイント」を言語化 - PPTX→配布の実運用ノウハウ:Adobe Fonts制約・フォント埋込・印刷耐性など、工藤さんの Pattern B × PDF-first 運用と親和性が極めて高い

主要著書・代表プレゼン:

作品/案件 出版・媒体
『刺さるプレゼン全書』 2020 日本実業出版社
note「Claude Design スライド作成最速レビュー」 2026 note
Microsoft MVP for PowerPoint(継続受賞) Microsoft

kudo-proposal-deckとの接続: - Pattern B × PDF-first 運用の外部検証視点:FUJI の Microsoft MVP としての PPTX実装知識で、工藤さんの 11項目・A1-A17 のQA軸が実務的に正しいかを照合 - AI生成スライドの「刺さらない」部分の診断:Phase 4 QA で「技術的には合格だが何か物足りない」スライドの最終審美判定レンズ - 日本のパワポ実務家カテゴリの唯一無二:16名の既存レンズは海外/日本のCD/論理構造系/ビジョン系でカバーされているが、「日本でパワポを毎日触ってる実務家」は空白だった

Canonとの関係: - Canon外:工藤独自概念(記憶の箱・版木等)の活用は本人スキル外だが、Pattern B × Microsoft公式準拠の美意識は Canon の「OS性」と強く共鳴 - 実装リファレンス:Microsoft公式 PPTX 仕様(.otf/.ttf 埋込可否・Theme Colors/Fonts)の権威として引用

完走時の典型ナラティブ構造:

聴衆の「刺さる基準」を特定 → PowerPoint機能の選択肢を洗い出す → 美意識が最大化する機能の組み合わせを決定 → 実装(Slide Master・Theme Colors・アニメーション)→ 配布経路ごとの最適化(印刷/オンライン/プロジェクター)(機能起点→実装→経路型ナラティブ)

キメラ化注意: FUJI の「PPTX機能最大活用」と可士和の「記号を削減」は実装哲学が正反対。FUJI はPPTX機能を使い切ることで美意識を立ち上げる、可士和は何を使わないかで削ぎ落とす。両者を混ぜると「機能を使いながらもミニマル」という実装不可能な要求になる。片方ずつ完走すること。

適用案件(推奨): - PPTX を直接納品する案件(編集可能PPTXをクライアントが要請した時) - 配布・印刷で崩れない PPTX を組む案件(クライアントがAdobe Fonts未契約) - Claude Design HTML出力の「刺さるか」判定 - 他レンズ(Duarte・Jobs等)のナラティブ骨格を PPTX実装に落とす時


§2 レンズ選定のガイドライン

案件性質に応じた推奨レンズの対応表。あくまで起点候補であり、P1で1人を指名したらP2で完走すること。

案件性質 第1推奨レンズ 第2推奨レンズ 補強レンズ(P3で借用)
ブランド刷新・リブランディング 佐藤可士和(1枚集約) 水野学(深化型) Duarte(対比)
戦略提案(BCG/McKinsey系) Minto(ピラミッド) 内田和成(仮説) Gallo(3の法則)
中期計画・ビジョン発表 孫正義(300年型) Jobs(keynote型) 山口周(時代認識)
新規事業・事業開発 Jobs(keynote型) 太刀川(進化系統樹) Duarte(3幕)
市場分析・データ報告 Tufte(データ密度) Minto(ピラミッド) 内田和成(仮説)
パーパス・社会提案 太刀川(進化思考) 山口周(時代認識) 原研哉(余白)
商品ローンチ・製品発表 Jobs(keynote型) 佐藤オオキ(概念図解) Heath(SUCCES)
講演資料・カンファレンス基調 Gallo(TED型) 山口周(時代認識) Duarte(3幕)
審美・デザイン提案 原研哉(余白) 佐藤オオキ(概念図解) Reynolds(引き算)
組織改革・M&A Minto(ピラミッド) 大前研一(3C) Duarte(対比)
書籍企画書 水野学(深化) 山口周(時代認識) Heath(SUCCES)
講義・教育コンテンツ Gallo(TED型) 太刀川(進化系統樹) Reynolds(引き算)

注: 表に載っていない案件性質でも、P1で1人を指名できれば本スキルは機能する。表はあくまで起点の見取り図。


§3 レンズ完走後のCanon整合チェック

プレゼン案が完成した後、Canon側との整合性を以下4問で確認する。

Q1:そのプレゼンのコアメッセージは、記憶の箱にどう蓄積されるか? - プレゼンを聞き終わった後、聴き手の記憶の箱に何が残るか - それは現状の記憶の箱を更新するか、新しい箱を作るか

Q2:そのプレゼンは、市場創造のどの局面を語っているか? - 既存市場の深化か、新市場の創造か - 受け手のPre-POSITIONINGにどう影響するか

Q3:そのプレゼンは、OS性(通底する哲学)を持っているか? - 個別トピックの集合体になっていないか - 全体を貫く1本のOSがあるか

Q4:そのプレゼンは、二項融解論法で語られているか? - 対立軸がVS構造(勝敗)で閉じていないか - ⇅(往復・階層・中間地帯)による融解が組み込まれているか

整合チェックで違和感が出たら、Canonに戻って修正する。Canon一次の原則を守る。


§4 起動ルール

起動タイミング: - kudo-proposal-deck起動後、全体構成が仮組みされた直後 - 「プレゼンのナラティブ骨格を選びたい」と感じた瞬間 - 「このデッキの伝え方を別アングルから検証したい」と感じた瞬間 - 「スライドタクティクスを他レンズから学びたい」と感じた瞬間

起動方法: 1. 案件性質を§0.3 Step 2で診断 2. §2 ガイドラインを参照して候補レンズを選定 3. §1.x の該当エントリを深読み 4. P1-P4プロトコルを実行

起動しないケース: - ナラティブ骨格がすでに確定している(完走だけすればいい) - デッキではなく個別スライドの文言を詰める作業(kudo-writingの範疇) - デッキではなく戦略そのものの組み立て(kudo-strategy-houshinの範疇)


§5 NG行動

  • P1でレンズを指名せずに、複数レンズの要素を同時参照してしまう(骨格キメラ化)
  • ナラティブ骨格(第1層)とスライドタクティクス(第2層)を混同する
  • レンズを呼び出したまま、そのレンズの代表プレゼンや著書を確認せず表面的に模倣する
  • Canon領域の論点でlensを一次ソース化する(記憶の箱/市場創造/OS性/二項融解/銀河モデル)
  • 工藤さん自身のプレゼン手法をlensとして扱う(Canon一次ソースの二重化)
  • §3のCanon整合チェックをスキップして完成とする
  • 案件の聴き手(クライアント文化・業界文化)を考慮せずレンズを選ぶ
  • カリスマ型レンズ(Jobs・孫)を工藤さん以外の人が模倣すると「熱量と内容がずれる」リスクを無視する

§6 更新履歴

  • v1.0(2026-04-21) 初版。Tekko2-D。kudo-proposal-deck配下の辞書型孫スキルとして新設。4カテゴリ計16名(Q1日本クリエイティブCD/デザイナー型5名+Q2海外プレゼン理論家5名+Q3論理構造コンサル型3名+Q4ビジョン・カリスマ型3名)。kudo-strategist-lens-libraryのフレームワーク完走原則を継承しつつ、プレゼン特有の二層構造(ナラティブ骨格+スライドタクティクス)を反映したハイブリッドプロトコル(P1ナラティブ指名→P2ナラティブ完走→P3タクティクス補強→P4完成案比較)を採用。